多摩霊園、武蔵野公園、野川公園などを歩く。
多摩霊園は、広大な土地のお墓で、ところどころから高い松がのびていて、独特の感触のある空間になっていた。武蔵野公園と野川公園は隣接していて、どちらも野川が通っている(というよりも、野川の存在ありきでつくられた公園だろうか)。とにかく緑が豊かで、美しく、緩やかな風景が広がっている。今日はひさしぶりに天気も良く、それでいて耐えられないほど暑いというわけでもなく、歩いていて気持ちが良かった。こういう(人の少ない、自然の豊かな)ところを歩いていると、なんとなく、生きることの重さが消えていくような気がした。
川には鴨が浮かんでいて、自分が近づくと、静かにどこかへ行ってしまった。川のまわりに生えた草々の上を、黒色のほっそりとしたトンボがすばやく飛んでいた。自分はビーチサンダルをはいていたので、川の水に足を入れて、しばらく歩いてみた(水は思ったよりも冷たかった)。それから、川にささった丸太形のレンガの上を、落ちないように、慎重にジャンプしていった。