横浜トリエンナーレを見に行った。三溪園は時間がなくて行けなかったけれど、それ以外の会場へは行った。
BankART Studio NYKの一階、ヘルマン・ニッチュの展示と、勅使川原三郎の作品が鮮烈で、感覚に突きささった。ヘルマン・ニッチュの展示(とくに映像)は、見ることに抵抗感がありながら、同時に目が離せないところがあって、結局かなり長い時間見てしまい、その後、酔ったように気分が悪くなってしまった。しかも、3階ではポール・マッカーシーの映像もあったので、さらに追いうちをかけた。…それにしても、ヘルマン・ニッチュとかポール・マッカーシーとか、よく呼ぶことに決めたと思う(抗議とかされてもおかしくない)。
今回の横浜トリエンナーレの傾向は、映像作品がかなり多く、自分は映像が嫌いではないものの、映像作品をずっと続けて見るのは集中力がいるし、それに根本的な問題として、はじめから作品を見れない(途中から見なくてはいけない)ということがある。そのへんのことを解決せずに、映像作品をたくさん展示されても、少しげんなりしてしまう…(しかも、上映時間が明記されていないから、どれくらい見なければいけないのかが分からない。これは致命的)。それはともかく、自分が一番見たいのは絵(平面作品)だったのだけれど、ほとんどなかった(前回もなかったし、そんなに期待していたわけではないけれど)。そのなかで、ジョン・M・アームレーダーという人の絵を見れたのは良かった(派手な色使いのタピエスという感じ)。ほかには、マリーナ・アブラモヴィッチの立体作品が気になった。