コンビニで、ジンのためにコピーをしているときに、数がたくさんあって時間がかかるので、手持ち無沙汰で、コンビニの店内を眺めたり、窓の外の景色を見ていた。
夕方で、もう光は弱くなっていたけれど、学校に植えている木々の葉っぱが、その夕方の黄色い光を受けて、とてもきれいに光っていた。ああきれいだなあと思って、見ていた。やっと、コピーが終わって、コンビニを出ると、ぽつぽつと雨が降り出したので、はやく帰らないとせっかくコピーした紙がぬれると思って、自転車にまたがり道をいそいだ。と、ふと前を見ると、空に、信じられないような、大きくて鮮やかな虹がかかっていた。空の、端から端までかかっているのが分かった。しかも、その虹の外側にももうひとつ、少し色のうすい虹がかかっているのが見えた。カメラは持っていなかったので、いそいで家へ帰り(コピーした紙を置いて)、カメラを持ってきたが、さっきまでの鮮やかな、くっきりとした虹は、もうすでに少しぼんやりとしていた。
近所を、自転車でうろうろしながら写真を撮っていると、同じように、空を見上げ、写真を撮っている人と何人もすれちがった。