そういえば、昨日Nさんの家へ行ったとき、何年か前にNさんの絵と交換した自分の絵が、壁に貼ってあったのを見た。かなり前の絵で、それこそ、自分が東京へ来てすぐくらいに描いた(コラージュなので作った?)絵で、いまとは少し感じが違う絵だ。それから、先月Sの家へ遊びに行ったときも、部屋に自分の絵が飾ってあるのを見た。これは、ガーディアン・ガーデンの企画で、絵のオークションのようなことをしたときに、Sが買ってくれたもの。黄色の地に、帽子をかぶった黒い横顔の、布の絵。
自分の絵が、人の家にあるのを見るのは、不思議な気分。だいたい、不意打ちされたようになる。自分としては、描いたことも、その人の元にあることも、すっかり忘れているところへ、いきなり見せられる格好なので。それに、むかしの絵なので、恥ずかしいということもある。目をそらして、見ないようにしたりしてしまう。
はじめて入った部屋、プラス、すっかり忘れていたけれど、よくよく見ればむかし自分がつくった絵、という組み合わせの部分にも、妙な感じを受けるのかもしれない。説明するのが難しいけれど。