私はそこに横たわっているだけでいいと言われた。私は地面に寝た。ゆっくりと10数えた。なにも起こらなかった。20数えた。同じだった。30数えたところで、どさっと音がした。どうやら体に土がかけられたようだ。私は目を閉じていたので、それを見ることはなかった。次々に、私の体に土がかけられていった。冷たい土だった。顔をのぞいて体にはすべて土がかけられた。土の重さで苦しかった。私はただ耐えることしかできなかった。言葉を発することは許されていない。長い間、放置された。まわりに人はいないようだ。私は土をかけられ重さで身動きがとれない。しかし不思議なことに、体はふわふわと自由で、空を飛んでどこにでも行けるような気がした。そして私は実際に、空を飛んだ。もう私は自由だ。