熱は下がったみたい。はな水とくしゃみが出るのは、風邪のせいなのか花粉症のせいなのか。たぶん風邪だと思うけど。
雑多なこと。頭に浮かぶこと。
チョイス大賞展のオープニングの、二次会だか三次会だかで、自分は、「本当にやりたいのは小説」と言ってしまったのを覚えている。でも冷静に考えれば、けっしてそんなことはない。ただそのとき(3月14日の夜)、自分の心をしめていたのが小説だったというだけ。なぜなら書いている途中だったから。書いているときはそのことで頭がいっぱいになる。絵をつくっているときは、絵のことで頭がいっぱいになるのと同じ。自分はたぶん、なにかひとつだけと決めるのは難しいと思う。それぞれ魅力的だから。
小説を書くのはずっと憧れ。いつかきっと納得のいくものをつくりたい。自分は性格がせっかちだから、長いものが書けない。それを無理してやるからいつも失敗してしまう。向いてないのかな。
自分は東京へ来てからコラージュをはじめて、関係性ということをひとつ自分の絵のテーマとした。それは立体をつくるにあたっても同じように考えた。明確にストーリーということを意識した時点で、関係性というのは避けて通れないと思う。もちろんそれは言葉を使った表現にも同じように当てはまるだろう。
自分の性質として、あきらかに抽象を志向するところがある。なにか絵で人を描くとき、立体で人をつくるとき、その人は具体的なだれかではなく、抽象的な人間一般であるように思う。小説という表現形式は、「私」と書けばそれはまったく抽象的な「私」になる(絵の場合…造形的な表現の場合、それはありえない。抽象的に見えても、やはりどうしても形を与えなければいけない)。その小説の特徴(というか言語の特徴)は、自分には魅力的に思えるのだけれど。