この前芸大で聞いた荒川修作の話、ipodで何度か繰り返し聞いているのだけれど(茂木さんのウェブサイトに音声データがアップされている)、あらためてじっくり聞くことで、そのときには素通りしてしまった、はっとする言葉を見つけることがあって、その中のひとつに、「自分が驚かないことは絶対にしないこと」という言葉がある。これは、茂木さんと佐藤雅彦のトークショーで佐藤雅彦が言っていた(これも、茂木さんのサイトに音声データがアップされている)、「なにかつくるときに、発見のないものはつくっちゃいけない」と言っていたのと同じ意味だと思うけれど、とにかくこのことは、しっかりと心にとどめておくべき大切なことで、自分にあてはめて考えてみても、やはり、驚きや発見のないものをつくっても手ごたえがないし、刺激されないし、つまらない作品になってしまうことが多いように思う。