こまばアゴラ劇場で、大倉摩矢子舞踏公演「スプリング」を見る。震える線で、小さなかたちを無数に描いていったような。神経をとがらせて、ほとんど分からないくらいに少しずつ、内側に入っていくような。感動はあったけれど、ほんとうは、もっとおおらかでユーモアを感じさせるのが(ダンスだけでなくあらゆる表現で)自分の好みかもしれない。あるいは、表現することそのものに喜びがあふれていること。そうしてそれが、その人の存在を通して独自のかたちであらわれていること。そういうものが見れたら嬉しい。
終わって、ほとんど人のいない夜の東京大学を歩く。2年前、東京へ来たばかりのときに、ここを一度歩いたことを思い出した。