東京オペラシティアートギャラリー「F1 疾走するデザイン」展「project N33 長井朋子」展を見る。F1の展覧会とは、かなり思い切った企画(美術館という枠組みでは)だけれど、自分は車に興味がないし、わりとざっと見た。それでも、せっかく見るのでF1の魅力が見つかればと思ったけれど、やっぱりほとんど興味が持てなかった…。自分の目的は、長井さんの展示。
長井さんは、このときGEISAIで知り合って、このときの日記で書いたNさんのことで、いまから思うと書いたことが少し大げさかな?と思うけれど、良いと思う気持ちは変わらない。とにかく、出会ってそんなに経っていないのに、オペラシティで個展というのは、びっくりしたというか…感慨深い。自分は、勝手に(勝手ではないけど)長井さんのウェブサイトをつくったりして、応援(?)していたくらいなのだ(長井さんはギャラリーに所属してしまったので、サイトは消してしまった)。
展示の内容は、油絵が10枚少しと、いろいろなドローイング。自分は、長井さんのドローイングが好きなので嬉しい。なかでも、金色の強い、シャンデリアとクマの絵が良かった(長井さんは、金色や銀色をけっこう使う。たぶん、印刷では出にくいけれど、実物を見ると良い効果があるのが分かる)。油絵も何枚か、好きなのがあった。
その後、TKG Daikanyamaのほうでもグループ展に参加しているというので、そちらも見た。それから、東麻布のGALLERY SIDE 2というところの、グループ展のオープニングへ行って、長井さんと話したり、工藤麻紀子さんに(はじめて)会ったり、なにか食べたり飲んだりしてから、帰った。少し歩きすぎて、疲れた。



日記の補足
○長井さんの展示を見ていたら、鈴木成一さんが見にきて、あっと思った。自分は話しかけようとも思ったけれど、面識がなく、話しかけれなかった。しかし、ギャラリーを出て、近くの本屋へ行ったら買い物をしていらしたので、これはさすがにと思って、話しかけることができた。良かった。

○渋谷から代官山へは往復、歩いた。代官山ははじめて歩いたかもしれない。なんというか、時代の流れや、自分というのものに、感心の強い人たちがほとんどのような気がした。ようは、おしゃれな人ばかりで、自分にはつらいものがあった。

○代官山の、少し裏に入ったところのビルの螺旋階段に犬がつながれていて、表情が悲しそうだった。螺旋階段の下ではなく、螺旋階段の、階段の上につながれていた。まったく動くことができず、犬がかわいそうだった。

○GALLERY SIDE 2の近くで、大竹伸朗さんを見た。ギャラリーのオープニングとはぜんぜん関係ないようで、いまから居酒屋に行くようだった。しかし、その居酒屋の場所が分からずに困っているようだった。一緒にいた、美術関係者みたいな女の人が電話していたので分かった。大竹さんにはこのときに話したことがあったのだけれど、今日は話しかけることはできなかった…。なぜか勇気がでなかった。ただ、夜のうす暗い中、となりの女性が電話していて、大竹さんが手持ち無沙汰にしているところは、はっきりと景色が頭に残っている。

このときに書いた、自分の好きな画家というのは、工藤麻紀子さんのことだ。

○家へ帰ったら、少し前にネットで注文していた、長井さんが表紙などを担当し、鈴木成一さんがデザインをされた「川かますの夏」という本が届いていた。