恵比寿のsiteというところでしている、知人の杉原信幸君の個展を見る。まるい石と苔を使った(並べた)空間で、なにかの儀式の後のよう。本人に会うのもひさしぶりだった(前にいつ会ったのか思い出せない…)。
広尾まで歩き、地下鉄で本郷三丁目へ。東京大学総合研究博物館の「鳥のビオソフィア―山階コレクションへの誘い」展を見る。鳥の剥製に魅せられた。とくに一本の木にさまざまな鳥がとまっているものは、造型的なおもしろさと物語があって、ずっと見ていたい気持ちになった。それから、同じ種類の鳥が、仰向けにされて白い帯でしばられ、棚の引き出しの中に並べられた展示があって、その異様さに衝撃を受けた(まるで、鳥が工業製品のような扱いだった)。また、いろいろな種類の鶏の剥製が並べられた部屋も、視覚的なインパクトがあり、くらくらした…(このページで展示のスライドショーが見れます)。
歩いて小石川植物園まで行く。はじめて来たところで、予定にはなかったのだけれど、入ってみたらとても良かった。安易な言い方だけれど、天国のようなところだと思った。歩いていると、さまざまな自然が視界に飛び込んできた。たくさんの知らない植物、あまり見たことのないきれいな花、なつかしい虫…天気も良く、光があふれていて、人が(おもに家族連れが)ぱらぱらと散らばっていて、座ったり、話したり、植物を見たり、追いかけあったりしている…。自分は植物園を一周半くらい歩き、写真を撮ったり、その豊かな空間を満喫した。ほんとうに良いところで、場所自体が幸福感に満ちていた。
その後、東大総合研究博物館の小石川分館で、「驚異の部屋 -The Chambers of Curiosities-」展を見る。「鳥のビオソフィア」展と近いところもあったけれど、もっと幅が広かった。動物の剥製、巨大な古い地球儀、生き物の骨、貝、石、きのこ、なにかを計る道具など…いろいろあり、おもしろかった(詳細はこちら)。
茗荷谷まで歩き、地下鉄を乗り継ぎ、町屋へ(はじめて来たけれど、下町の雰囲気)。うつゆみこさん(blog)の個展を見に行く。この個展は、うつさんが普段制作しているアトリエで行われるもので、場所は普通のアパート。自分が行ったときにはすでに何人かお客さんがいて、くつろいでいた。部屋なので、作品を見る場所でありながら、それ以外の、生活用品とか本とか、作品に使うものとかいろいろあった。写真自体は、いつものうつさんの写真で、おもしろかった(壁中にすき間なく貼っていたり、天井から大量に糸で吊していたりした)。また、手製の写真集を何度も見返して、好きなのを探した。お酒などを出されたので飲んだら、すぐに酔ってしまった。
酔いを感じながらアパートを出て、もと来た道を戻り(もうすっかり夜)、また地下鉄を乗り継いで、今度は新宿へ。シネマスクエアとうきゅうで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観る(去年公開されたもので、今回DVDが出るので記念に上映されているらしい)。エヴァンゲリオンについては、はやったときに人並みに観ていて、いくつか思い出もあるけれど、話が長くなりそうだし、そこまで良い話でもないので書かない…。今回の映画もおもしろかったし、制作者の気合いみたいなものを感じた。ただ自分は、どうも(昔観たときにくらべて)主人公の心の動きについていけないところがあった(時代のせいなのか、自分のせいなのかは、分からないけれど…)。少し弱すぎるというか、たぶん、そこがリアルでいいんだろうけれど、うじうじしているのを見るのがあまり嬉しくなかった(自分は、まったく正反対の性格の、「キリクと魔女」のキリクみたいな人が好きだ)。