フアン・ルルフォの「燃える平原」と「ペドロ・パラモ」を読んだ。
フアン・ルルフォはメキシコの作家で、生涯この二作しか書かなかったらしい(「燃える平原」は短篇集、「ペドロ・パラモ」は長編)。どちらも読むことで、小説にたいする認識を変えてしまう威力があると思う。「ペドロ・パラモ」の方法も素晴らしいけれど、個人的には「燃える平原」がとくに好きだった。「燃える平原」は、自分のいままでに読んだ短篇集のなかでも、5本のうちのひとつに入るかもしれない(といっても、ほかの4本がすぐに出てこないけど)。