注文していた、「Peter Beard」という本が届いた。これはとんでもない本だ。本であることの、あるいは表現の、極限に思える。「これ以上はない」と、躊躇なく思う(ほんとうに「これ以上ない」かどうかは問題ではない)。Peter Beardという人の、またこれを編集し、つくった出版社の、膨大なエネルギーに圧倒される。この本に載っているのは絵であり写真であり、言葉(日記)であり、また動物や石などの自然物、そしてそれらの混合物だろう。しかし、通して読み終わったときに感じるものは、極限の文学を読んだときに感じるものに似ている。たぶんセリーヌの小説に似ている。本の存在が強くて、自分の部屋に置いておくのに、少し抵抗を感じるくらいだ。