2006-01-01から1年間の記事一覧

なぜこの家にいると肌がちくちくするのだろう。空気になにか変なものが交ざっているのか。肌が反応しているんだ。 なんにもやる気がでない。

地獄とは他人のこととだれかが言った…。 聞こえてくる音が、違っている。となりに住んでいる親子の強い調子の会話、裏の家から聞こえるテレビの音、前の道路を走る車やバイク、通行人の足音。それが気になって仕方ない。前よりももっと大きくはっきり聞こえ…

引越しをした。思ったよりあっさり終わった。荷物を出して、運んで、新しいところへ入れるのに40分くらい。 窓の数が、1つから9つに増えた。

セミの声が小さくなった。夜には違う虫が鳴いている。 引越しの作業をしなくてはと思うんだけれど、眠たくなってしまう。疲れていて、動きたくない。電気がまっくらの中で、日記を何回も書き直している(服部一成さんのことをいろいろ書こうとして、結局やめ…

ひとつぼ展の二次審査会。プレゼンテーションをして、質問に答えて、審査員の方たちが議論するのを聞いて。審査会のあいだ、緊張のせいでずっと胃が痛かった。けれども嬉しいことに、グランプリに選ばれました。

銀座。ガーディアン・ガーデンに「ひとつぼ展」の作品搬入。その後いくつかギャラリーなどをまわる。ギンザ・グラフィック・ギャラリーのアレクサンダー・ゲルマン展は、(その存在を知らなかったというのもあって)おもしろく見た。 「ひとつぼ展」は来週月…

太った男にはさまれて、小さくなった人間がいる。 昨日の調子の悪さは歩いた道のせいだと思い、昨日とちがった道をいく。 ぜんぶ途中でしかない。はじまりと終わりは意識の外にある。

頭が重くてうまく動かなかった。考えるのが遅いのが自分でも分かった。帰ったらすぐに眠りに落ちた。 起きて、夜。外の道を帰っている若そうな声がしばらく続き、その後しずかになって虫の細い声が聞こえる。 自由に動くことができるのは、なにかに守られて…

東京の大きな範囲で、自分のアルバイトしている地域でも、停電になったようなのだけれど、今日はたまたま休みだったので、電車に乗ることもなくアルバイトへ行くこともなく、一週間ぶりにネットをしようとマンガ喫茶へ行ったり、買い物のためにユザワヤへ行…

テレビでピナ・バウシュのダンス「カフェ・ミュラー」を放送していたので、見る。おもしろかった。自分が小説でしたいこと(したこと)、絵や立体でしたいこと(したこと)にも近いところがあるように思った。違う場所で、同じ時間に、なにかが起きているこ…

少し雷があったけれど、全体は静かな一日。白い雲が空をおおっていた。影がうすいので、人の顔やものが立体感を失い、なにかひらべったいように見えた。

新橋。日本テレビで公開している岡本太郎の壁画「明日の神話」を見る。それから、はまぐちさくらこさんの絵とか。 今日はずいぶん疲れた。ずっと同じ格好をしていた。家へ帰ってぼんやり音楽番組を見た。

清澄白河。東京都現代美術館の「ディズニー・アート展」を見る。動きの中にそのおもしろさと独自性があるアニメーションを、静止した絵として見せるこころみ…しかし、それがうまくいっているのかどうかは、よく分からなかった(微細な背景画やコンセプト・ア…

なぜこのタイミングなのか分かりませんが、むかし描いたお絵かき掲示板の絵を作品のページに入れました(数が多いので、ブラウザによってはうまく表示されないかも)。ほとんどは、ラレさんとこのジュゴン・オア・ダイとトキヤさんとこのスキルアッパーとい…

横浜へ行ったときに。

静かなものや冷たいもの、暗いものを求めている。 数の多さに息がつまりそうになる。もっと簡単な風景の中にいたい。

翻訳不可能であるということが大事。そういうふうでないと言えない、ほかのことではあらわせない、ということ。それは、あるものの本質をきわめようとすることでもあるだろう。深く深くつきつめていくと、ますますそれは翻訳不可能になっていく。ますます、…

HBギャラリーの、あずみ虫さんの個展を見にいく。ブリキの、いろいろな大きさの動物や人や飛行機や楽器など。和田誠さんが来られて、少しあいさつ(和田さんが来られると、ビールが出されるようだ…)。自分とまったく同じ携帯電話を使っている(そして今日分…

横浜へ遊びにいく。中華街、山下公園、北仲WHITEとBRICK、BankART NYKと1929、ZAIM別館など。船の絵や、人工の結晶や、竹の巨大な楽器や、世界地図を描写する映像や、肉体にダメージを受けるゲームや、昔のデジスタの作品や、都市の模型など。友達や、友達で…

最近のテレビCMでよく、ウェブサイトへ誘導するためのCMがあるけれど、あれってどうなのかなあと思う。ネットがつながっていないからどうせアクセスしない、ということだけではなく。あまり格好よくないように思う。

前のグループ展のメンバーでもある、トヨクラさんのHBギャラリーの個展を(今日で3度目なんだけど)見にいったら、最終日なのですでに終わっていた(最終日は2時間はやく終わる)。それで、なぜか、トヨクラさんの絵を箱に入れたり、ガムテープを貼ったり、…

5時のチャイムが鳴った。このへんは、夕方5時になるとチャイムが鳴るんだ(鳴るんだなんて、まるで来たばかりみたいな言い方だけれど)。 今日は休みで、空はあいかわらずくもっていたけれど、せっかくなので汚れた服を洗濯して干した。たぶんあまり乾かない…

こんな夜にもセミが鳴いてる。ヒグラシ。寂しい声を出して。 また雨が強くなってきた。欲望が終わったあとに。

関係性の海へ。

なにか現実じゃないふわふわしたものが、自分のまわりをただよっている。 じつに多くの普通の人と、たまに変わった人がいる。 それを見ている。

思考とは世界の可能性を捉えること…と、本に書いてあった。

経済の苦しさをやわらかくしようと、建物に入る。時間をすごして建物から出ると、傘を持っていないのに雨。歩いて駅へむかい、雨に濡れたからだで、電車に乗る。電車の窓ガラスにしずくが走っているから、外の電灯や明るい広告が、ぼんやりにじんで見えた。

ヴィトゲンシュタインを読んでいると、「視野のうちに視野の限界が現れないように、生もまた、終わりを持たない」とあった。ほんとうだろうか。 好きなのは、「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである」。

こんなに雷が鳴るのを聞いたのは、いつぶりだろうか、あるいははじめてだろうか、と考えてしまうくらい。深く地面の底が鳴る音は終始あったのだけれど、ときどき、なにか空くらい巨大な紙を、びりびりと裂くような強い音もあった。

ミヅマアートギャラリーの、近藤聡乃の個展「てんとう虫のおとむらい」と、ミヅマ・アクションのグループ展「眼差しと好奇心」を見る。ミズマアートギャラリーに行くのははじめてだったのだけれど、なにを思ったか、初台から中目黒まで、山手通りを歩いてい…